じゃくまく/せきばく/寂寞
このテキストでは、古文単語「
じゃくまく/せきばく/寂寞」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「寂寞」は、名詞としての活用と形容動詞「寂寞たり」としての活用がある。
名詞
■意味
ひっそりとしていて物寂しい様子。
[出典]:
立石寺 奥の細道
「岸を巡り岩をはひて、仏閣を拝し、佳景
寂寞として心澄みゆくのみおぼゆ。」
[訳]:崖のふちをまわり岩をはうようにして進み、仏閣を拝んだのだが、すばらしい景色は
ひっそりと静まりかえっていて、心が澄んでいくことが感じられるばかりである。
形容動詞・タリ活用
「寂寞たり」を形容動詞と捉え、「じゃくまく/せきばく」と読んだ場合の活用は、それぞれ次の通り。
■じゃくまくたり
未然形 | じゃくまくたら | ◯ |
連用形 | じゃくまくたり | じゃくまくと |
終止形 | じゃくまくたり | ◯ |
連体形 | じゃくまくたる | ◯ |
已然形 | じゃくまくたれ | ◯ |
命令形 | じゃくまくたれ | ◯ |
■せきばくたり
未然形 | せきばくたら | ◯ |
連用形 | せきばくたり | せきばくと |
終止形 | せきばくたり | ◯ |
連体形 | せきばくたる | ◯ |
已然形 | せきばくたれ | ◯ |
命令形 | せきばくたれ | ◯ |