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『五月五日、賀茂の競べ馬を』の品詞分解

著者名: 走るメロス
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五月五日、賀茂の競べ馬を

このテキストでは、徒然草の一節『五月五日、賀茂の競べ馬を』(五月五日、賀茂の競べ馬を見侍りしに〜)の品詞分解を記しています。



※現代語訳:徒然草『五月五日、賀茂の競べ馬を』わかりやすい現代語訳と解説

※徒然草は兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。

品詞分解

※名詞は省略しています。



五月五日、賀茂の競べ馬を見侍りしに、車の前に雑人立ち隔てて見えざりしかば、

五月五日、
賀茂
格助詞
競べ馬
格助詞
マ行上一段活用・連用形
侍り補助動詞・ラ行変格活用・連用形・丁寧語
過去の助動詞・連体形
に、格助詞
格助詞
格助詞
雑人
立ち隔てタ行下二段活用・連用形
接続助詞
見えヤ行下二段活用・未然形
ざり打消の助動詞・連用形
しか過去の助動詞・已然形
ば、接続助詞


おのおの下りて、埒のきはに寄りたれど、殊に人多く立ち込みて、分け入りぬべきやうもなし。

おのおの
下りラ行上二段活用・連用形
て、接続助詞
格助詞
きは
格助詞
寄りラ行四段活用・連用形
たれ完了の助動詞・已然形
ど、接続助詞
殊に副詞
多く形容詞・ク活用・連用形
立ち込みマ行四段活用・連用形
て、接続助詞
分け入りラ行四段活用・連用形
強意の助動詞・終止形
べき可能の助動詞・連体形
やう
係助詞
なし。形容詞・ク活用・終止形



かかる折に、向ひなる楝の木に、法師の、登りて、木の股についゐて、物見るあり。

かかるラ行変格活用・連体形
に、格助詞
向ひ
なる断定の助動詞・連体形
格助詞
に、格助詞
法師
の、格助詞
登りラ行四段活用・連用形
て、接続助詞
格助詞
格助詞
ついゐワ行上一段活用・連用形
て、接続助詞
物見るマ行上一段活用・連体形
あり。ラ行変格活用・終止形


取りつきながら、いたう睡りて、落ちぬべき時に目を醒ます事、度々なり。

取りつきカ行四段活用・連用形
ながら、接続助詞
いたう形容詞・ク活用のウ音便
睡りラ行四段活用・連用形
て、接続助詞
落ちタ行上二段活用・連用形
強意の助動詞・終止形
べき当然の助動詞・連体形
格助詞
格助詞
醒ますサ行四段活用・連体形
事、
度々
なり。断定の助動詞・終止形


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『教科書 国語総合』 教育出版
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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