六歌仙とは
平安時代、ひらがなやかたかなが盛んになったことから、和歌が頻繁に詠まれるようになりました。紀貫之は万葉集以降で優秀な歌を集めて「
古今和歌集」に編纂しました。
その中でも優秀な歌の詠み手6人が、
六歌仙として讃えられていました。そのメンバーは次の6人です。
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在原業平
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僧正遍昭
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喜撰法師
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小野小町
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文屋康秀
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大伴黒主
在原業平は
「
ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれないに みずくくるとは」
という一句が有名です。
また
小野小町は
「
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に」
という歌はもちろん、絶世の美人としても名高いですね。
三蹟とは
平仮名や片仮名が普及したことで、書風が変わってきました。
漢文のようにしっかりとしたものから、丸みを帯びた柔らかな書風が誕生したのです。特に字のうまかった3人が三蹟として讃えられています。
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小野道風
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藤原佐理
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藤原行成
特に藤原佐理の書いた
離洛帖は有名で、入学試験でもよく出てきますので、よく抑えておいてくださいね。