練習問題を通して理解を深めよう
ここでは2次不等式の解き方についてみていく。2次方程式が解けないと2次不等式は解けないので、不安あある人はまず、2次方程式を完璧にしておくことを勧めたい。
次の2次不等式を解け
(1)x²+5x+4>0
(2)x²+5x+4<0
まずはx²+5x+4=0という2次方程式だと思って、xの値を求める。
x²+5x+4=(x+1)(x+4)=0
x=-1,-4
これからが新しいチャレンジだ。
x²+5x+4
>0のように、不等号が0ではない方を向いているときは
x<-4、-1<xが答えとなる。xを満たす2つの解のうち、
小さい数値よりxは小さく、大きい数値よりxは大きくなる。一方で、x²+5x+4
<0のように
不等号が0の方を向いているときは、xを満たす2つの値でxをはさむ。つまり
-4<x<-1が答えとなる。
なぜこのようになるのかは、グラフを描いてみればわかる。
y=x²+5x+4として、グラフを描くと次のようになる。
このグラフにおいて、y=x²+5x+4が0より大きくなる、また0より小さくなるのはどの範囲になるだろうか。x<-4、-1<xでy>0となり、-4<x<-1でy<0となることは一目瞭然であろう。
しかし毎回グラフを描いて確認するわけにもいかないので、不等号が0ではない方を向いているときはxを満たす2つの解のうち、小さい数値よりxは小さく、大きい数値よりxは大きくなるり、一方で不等号が0の方を向いているときは、xを満たす2つの値でxをはさむことを覚えておくと、スピーディに解けるようになるだろう。