2次不等式の連立不等式
連立不等式の問題で、一風変わった形をした問題を紹介します。
これまでの連立不等式は、例えば
次の2つの2次不等式
・A<B
・C<D
の2つの式を満たす値を求めなさい
という形でした。ここでは、
次の不等式
・A<B<C
を満たす値を求めなさい
という形をした問題です。
この形、以前にも
1次不等式の単元で学習しましたよね。
練習問題
問題 次の不等式を解きなさい
8<x²−2x<15
一見、連立不等式には見えませんが、次のように考えます。
・8<x²−2x-①
・x²−2x<15-②
これらの式を満たすxの値を求める
つまり以前学習した
1次不等式の連立不等式の解き方と同様に、①と②を満たすxの範囲をそれぞれ求めて、その共通範囲を答えとすればよいのです。
まず①式は、
8<x²−2x
x²−2x−8>0
(x−4)(x+2)>0
x<−2、4<x -③
次に②式は、
x²−2x<15
x²−2x−15<0
(x−5)(x+3)<0
−3<x<5 -④
以上のことから、③と④を満たすxの範囲が答えとなります。
-3<x<−2、4<x<5
A<B<Cの形をした不等式は、
・A<B
・B<C
の連立不等式の形に変形してから解く