助動詞"must"
このテキストでは「
~しなければならない」、「
~にちがいない」という意味をもつ助動詞"
must"について説明しています。mustには
"義務"や
"断定的な推量"といった意味があります。
1:
You must be quiet.
※静かにしていなければなりません。
2:
It must be hot in Okinawa.
※沖縄は暑いにちがいない。
3:
Must I wake up at 6:00?
‐
Yes,you must.
‐
No you don't have to.
※6時におきなければなりませんか?
‐はい、そうです。
‐いいえ、その必要はありません。
4:
You must not enter this room.
※この部屋に入ってはいけません。
"must"の肯定文
肯定文では、mustは例文1のように「
~しなければならない」といった義務や、例文2のように「
~に違いない」といった断定的な推量の意味を持ちます。
"must"の疑問文
疑問文にするときには、mustを文の冒頭にもっていきます。疑問文にすると、「
~しなければなりませんか?」と許可を求めるニュアンスをもつようになります。
ここで注意しなければならないのは、その答え方です。
■Yesで答える場合
yesで答えるときには、「Yes,you must.」と答えます。
これは他の疑問文と同じ要領ですね。厄介なのは「No」で答えるときです。
■Noで答える場合
Noで答えるときには、「No,you must not.」ではなく例文3のように
No, you don't have to.
と答えます。"don't have to~"で「
~の必要はない」と訳します。
youの部分が3人称単数(例えば"he")ならば
No, he doesn't have to.
となります。後で説明しますが、これは
"must not"とすると、異なる意味をもつからです。
"must"の否定文
否定文にするときには、mustにnotをつけて"must not"とします。先ほど疑問文のときにみた「
No, you don't have to.」が「
No, you must not.」だったらどうなるかを説明しましょう。次の例文をみてください。
Must I wake up at 6:00 tomorrow?
‐
No, you must not.
"must not"は「
~してはいけない」と訳しますので、この例文だと
明日は6時に起きなければなりませんか?
‐いいえ、6時に起きてはいけません。
というわけのわからない訳になってしまいます。「
~する必要はありません」と訳したいのであれば、「
No, you don't have to.」が妥当ということです。