つどふ/集ふ
このテキストでは、古文単語「
つどふ/集ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「つどふ/集ふ」には、①ハ行四段活用と②ハ行下二段活用の用法がある。
①ハ行四段活用
未然形 | つどは |
連用形 | つどひ |
終止形 | つどふ |
連体形 | つどふ |
已然形 | つどへ |
命令形 | つどへ |
■意味:自動詞
集まる、寄り合う、より集まる。
[出典]:
漂泊の思ひ・旅立ち 奥の細道
「むつまじきかぎりは宵より
つどひて舟に乗りて送る。」
[訳]:親しい人たちは皆前の晩から
集まって(今朝は一緒に)舟に乗って見送ってくれる。
②ハ行下二段活用
未然形 | つどへ |
連用形 | つどへ |
終止形 | つどふ |
連体形 | つどふる |
已然形 | つどふれ |
命令形 | つどへよ |
■意味:他動詞
集める、寄せる。
[出典]:澪標 源氏物語
「心やすき殿造りしては、かやうの人つどへて...」
[訳]:「安心できる御殿を作って、このような人を集めて...