なにしに/何為に
このテキストでは、古文単語「
なにしに/何為に」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞ではなく、代名詞「なに」、サ行変格活用「す」の連用形「し」、格助詞「に」からなる連語と考える場合もある。
副詞
■意味1:疑問
なんのために、どうして、なぜ。
[出典]:方弘は、いみじう人に 枕草子
「なにしに、かかるものには使はるるぞ。」
[訳]:どうして、このような者に使われているのか。
■意味2:反語
どうして〜か(いや〜ない)。
[出典]:
かぐや姫の昇天 竹取物語
「
なにしに、悲しきに見送り奉らむ。」
[訳]:
どうして、悲しいときにお見送り申し上げましょう
か(
いやでき
ません)。