「真実に絶え入りにけれ」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
なほ思ひてこそ言ひしか、いとかくしもあらじと思ふに、
真実に絶え入りにければ...
現代語訳・口語訳・意味
なんといってもやはり(息子のことを)思って言ったのですが、(女性を思う気持ちが)本当にこんなほど(気を失うほど)でもあるまいと思うのに、
本当に気を失ってしまったので...
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 真実に | ナリ活用の形容動詞「しんじつなり/しんじちなり」の連用形 |
| 絶え入り | ラ行四段活用「たえいる」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| けれ | 過去の助動詞「けり」の已然形 |
主な出典
【伊勢物語「すける物思ひ」】
男、泣く泣く詠める。「出でて往なばたれか別れの難からむありしにまさる今日は悲しも」と詠みて、絶え入りにけり。親あわてにけり。なほ思ひてこそ言ひしか、いとかくしもあらじと思ふに、真実に絶え入りにければ、まどひて願立てけり。今日の入相ばかりに絶え入りて、またの日の戌の時ばかりになむ、からうじて生き出でたりける。