「さるをりしも」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
さる
をりしも、白き鳥の、嘴と脚と
赤き、鴫の大きさなる、水の上に
遊びつつ魚を
食ふ。
現代語訳・口語訳・意味
そんな折も折、白い鳥で、くちばしと脚が赤い、鴨ぐらいの大きさであるのが、水面を気ままに動きまわりながら魚を食べています。
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| さる | 連体詞 |
| をりしも、 | 名詞「折り」と強調の副助詞「しも」が一語になったもの。 |
主な出典
【伊勢物語『東下り』】
なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、いと大きなる河あり。それをすみだ河といふ。その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと、わびあへるに、渡守、「はや舟に乗れ。日も暮れぬ。」といふに、乗りて渡らむとするに、皆人ものわびしくて、京に、思ふ人なきにしもあらず。さるをりしも、白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず。