「宮仕えしにとて、別れ惜しみて行きにける」の現代語訳・口語訳・意味・品詞分解
原文
男、宮仕えしにとて、別れ
惜しみて行きにけるままに、三年来ざりければ...
現代語訳・口語訳・意味
男は、
宮仕えをしに(都へ行く)といって、(恋人との)別れを惜しんで(都に)行ったまま、三年帰って来なかったので...
品詞分解
| 単語 | 品詞 |
| 宮仕へ | 名詞 |
| し | サ行変格活用「す」の連用形 |
| に | 格助詞 |
| とて、 | 格助詞または格助詞「と」+接続助詞「て」 |
| 別れ | 名詞 |
| 惜しみ | マ行四段活用「をしむ」の連用形 |
| て | 接続助詞 |
| 行き | カ行四段活用「ゆく」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| ける | 過去の助動詞「けり」の連体形 |
主な出典
【伊勢物語『梓弓』】
昔、男、片田舎に住みけり。男、宮仕えしにとて、別れ惜しみて行きにけるままに、三年来ざりければ、待ちわびたりけるに、いとねむごろに言ひける人に、「今宵あはむ。」と契りたりけるに、この男来たりけり。