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弾くものは 弾くものは琵琶。調べは風香調。黄鐘調。蘇合の急。鶯のさえずりといふ調べ。 筝の琴、いとめでたし。調べは想夫恋。 笛は 笛は。横笛、いみじうをかし。遠うより聞ゆるが、やうやう近うなりゆ... (全て読む)
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社は 社は、布留の社。生田の社。旅の御社。花ふちの社。杉の御社は、しるしやあらむとをかし。ことのままの明神、いとたのもし。「さのみ聞きけむ」とやいはれ給はむ、と思ふぞいとほしき。 蟻通の明神、貫... (全て読む)
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日は 日は、入日。入りはてぬる山の端(は)に、光のなほとまりて、赤う見ゆるに、薄黄ばみたる雲の、たなびきわたりたる、いとあはれなり。 月は 月は、有明の東の山ぎはに、細くて出づるほど、いとあはれ... (全て読む)
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文言葉なめき人こそ 文言葉なめき人こそ、いとどにくけれ。世をなのめに書きながしたる言葉の、にくきこそ。さるまじき人のもとに、あまりかしこまりたるも、げにわろきことなり。されど、わが得たらむはこと... (全て読む)
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世の中になほいと心うきものは 世の中になほいと心うきものは、人ににくまれむことこそあるべけれ。たれてふ物狂ひか、われ人にさ思はれむ、とは思はむ。されど、自然に宮仕へ所にも、親はらからの中にても、... (全て読む)
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よろづのことよりも、情けあるこそ よろづのことよりも、情けあるこそ、男はさらなり、女もめでたくおぼゆれ。なげのことばなれど、せちに心にふかく入らねど、いとほしきことをば 「いとほし」 とも、あは... (全て読む)
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成信の中将こそ 成信の中将こそ、人の声はいみじうよう聞きしり給ひしか。おなじ所の人の声などは、つねに聞かぬ人はさらにえ聞きわかず、ことに男は、人の声をも手をも、見わき聞きわかぬものを、いみじうみ... (全て読む)
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うれしきもの うれしきもの。まだ見ぬ物語の一を見て、いみじうゆかしとのみ思ふがのこり見出でたる。さて、心おとりするやうもありかし。人の破(や)りすてたる文(ふみ)をつぎて見るに、同じ続きをあまた... (全て読む)
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関白殿、二月廿一日に 関白殿、二月廿一日に法興院の積善寺といふ御堂にて、一切経供養ぜさせ給ふに、女院もおはしますべければ、二月一日のほどに、二条の宮へ出でさせ給ふ。ねぶたくなりにしかば、なに事も... (全て読む)
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成信の中将 成信の中将は、入道兵部卿の宮の御子にて、かたちいとをかしげに、心ばへもをかしうおはす。伊予の守兼資が女(むすめ)忘れて、親の伊予へゐてくだりしほど、いかにあはれなりけむとこそおぼえし... (全て読む)

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