はじめに
ここでは、倍数の和と差の性質を紹介し、その証明を行なってみましょう。
倍数の性質
aとbという2つの整数があります。このaとbがnの倍数であるとき、次のことが言えます。
■a+bはnの倍数
■a-bはnの倍数
この2つの性質の証明をしてみましょう。
証明
aとbはnの倍数ということから、「a=nk」、「b=nl」とおきます。
a+b=nk+nl=n(k+l)
k+lは整数なので、aとbがnの倍数であるときa+bもまたnの倍数であることがわかりますね。
同様にしてa-bを行なってみます。
a-b=nk-nl=n(k-l)
k-lもまた整数なので、aとbがnの倍数であるときa-bもまたnの倍数となります。