ここでは
弥生時代と縄文時代とで、何がどうかわったのかについて説明したいと思います。弥生時代の大きな特徴は、
弥生土器、
稲作の発達、
金属器の使用などです。
【土器】
弥生時代の土器を
弥生土器といいます。縄文土器に比べて
色が明るく褐色です。
弥生土器の多くは壺の形をしています。これは、土器の用途が貯蔵であったためと考えられています。また、縄文土器に見られた縄や貝殻の模様はなくなり、
デザインはシンプルなものに変化しています。(近年、模様の少ない縄文土器も発見されているようで、必ずしも弥生土器の特徴とはいえなくなっています。)
【稲作の発達】
縄文時代からすでに稲作という概念はあったと考えられていますが、渡来人が持ち込んだ
水稲の技術や
鉄器のついた鍬(くわ)などの道具によって、この時代の稲作は急激に発達をしました。
【金属器の使用】
渡来人によってもちこまれた金属器の加工技術によって、当時の道具は一変しました。農耕作に使用していた木製の道具は鉄製のものに変化し、効率をあげたと言われています。また、槍や剣としても加工され、狩猟や戦いの道具としても用いられました。
【小国の分立】
弥生時代の遺跡郡から、石器の刺さった人骨や、ひじりの刺さった盾などが出土していることから、
この時代から小国間の争い(戦争という概念)が始まったと言われています。争いの原因は、農地を拡大するため、可耕地や灌漑用水の利権の確保、余剰生産物の収穫などが挙げられています。
国が形成されたことで身分の差が生じ、貧富の格差が出てくることになります。