「紫だちたる雲の細くたなびきたる」の現代語訳・口語訳・意味
原文
春は
あけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、
少し明かりて、
紫だちたる雲の細く
たなびきたる。
現代語訳・口語訳・意味
春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。(日が昇るにつれて)だんだんと白んでいく、山際の辺りがいくらか明るくなって、
紫がかっている雲が横に長く引いている様子(が良い)。
品詞分解
| 紫だち | タ行四段活用「むらさきだつ」の連用形 |
| たる | 完了の助動詞「たり」の連体形 |
| 雲 | 名詞 |
| の | 格助詞 |
| 細く | ク活用の形容詞「ほそし」の連用形 |
| たなびき | カ行四段活用「たなびく」の連用形 |
| たる。 | 存続の助動詞「たり」の連体形 |
主な出展
【枕草子冒頭】
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。