「かこちがほなり/かこち顔なり」の意味・活用・使用例【形容動詞ナリ活用】
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「
かこちがほなり/かこち顔なり」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | かこちがほなら | ◯ |
連用形 | かこちがほなり | かこちがほに |
終止形 | かこちがほなり | ◯ |
連体形 | かこちがほなる | ◯ |
已然形 | かこちがほなれ | ◯ |
命令形 | (かこちがほなれ) | ◯ |
■意味
恨めしそうに、嘆いている顔だ、~のせいだというようだ。
[出典]:
百人一首 西行法師
「なげけとて 月やは物を 思はする
かこち顔なる わが涙かな」
[訳]:「悲しみに泣きなさい」と月が(私に)物思いをさせるのでしょうか。(いや、そうではないのに)月の
せいだというように(こぼれる)私の涙であることですよ。