条件付き確率とは
条件付き確率とは、例えば次のようなことです。
サイコロを2回続けて振ります。1回目が偶数、かつ2回目が奇数である確率を求めなさい。
2回目をふる前に、1回目が偶数でなければならないという条件がついていますね。これが条件付き確率です。
条件付き確率の解き方
1回目が偶数である事象をA、Aが起こりかつ2回目が奇数である事象をBとするとその確率は
と表すことができます。
とは、
Aが起こった上でBが起こる確率を意味しています。
慣れるために1つ問題を解いてみましょう。
1組52枚のトランプから、A君が1枚のカードをひきます。A君はひいたカードを戻さずにB君が続けて1枚のカードをひくとき、A君がハートをひき、B君がクラブのカードをひく確率を考えてみましょう。
■A君がハートのカードをひく確率
ハートのカードは13枚ありますので、52枚の中から13枚のハートのカードをひく確率を求めれば良いことになります。
ここまでは大丈夫なはずです。
ここからがこのテキストの肝です。
■B君がクラブのカードをひく確率
A君がカードをひいたとき、カードの総数は52枚でした。では、B君が選べるカードの総数は何枚でしょうか?
52枚?いえ、違います。
A君はカードをひいたままもとには戻していませんので、B君が選べるカードは51枚ということになります。
つまりB君は51枚の中からクラブのカード13枚のうち1枚をひかなければなりません。
この確率が
です。
以上のことから求める確率は、
 = \frac{1}{4} \times \frac{13}{51} = \frac{13}{204} )
となります。