余事象の確率の求め方
とある事象Uの中で、特定の条件を満たしている事象をAとします。
この事象Aが起こる確率はP(A)で表すことができました。
余事象とは、事象Uの中で
Aではない事象のことを指し
で表します。
事象Uはある条件を満たす事象Aと、Aではない余事象、この2つの事象で成り立ちます。それぞれが起こる確率を
としたとき、次の計算式が成り立ちます。
■わかりやすく、サイコロを例に考えてみましょう。
サイコロを1回ふったときに、1、2以外の目が出る確率を考えてみます。
考え方としては、
1:【3・4・5・6の目が出る確率を求める】、
もしくは
2:【1か2が出る確率を求め、先程の定理を使って求める】。
この2つの方法がありますが、せっかくですので後者で解いてみましょう。
サイコロを1回ふって1か2が出る確率をP(A)としたとき、1、2以外の目が出る確率は、
で表すことができます。
先ほどの公式より
これが、1と2以外の目が出る確率となります。