「ほす/干す/乾す」の意味・活用・使用例【サ行四段活用】
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「
ほす/干す/乾す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | ほさ |
連用形 | ほし |
終止形 | ほす |
連体形 | ほす |
已然形 | ほせ |
命令形 | ほせ |
■意味1:他動詞
濡れたものを乾かす。
[出典]:
百人一首 持統天皇
「春すぎて夏きにけらし白たへの衣
ほすてふ天の香具山」
[訳]:春が過ぎて夏がやって来たらしいです。(夏になると)真っ白な衣を(干して)
乾かすという天の香具山に(真っ白な衣が干されています)。
■意味2:他動詞
涙をかわかす、泣くのをやめる。
[出典]:源氏物語 椎本
「ほす世もなくて過ぐしたまふに...」
[訳]:涙をかわかすこともできずに過ごしていらっしゃるうちに...
■意味3:他動詞
盃を空にする。