「ひきしのぶ/引き忍ぶ」の意味・活用・使用例【バ行上二段活用/バ行四段活用】
このテキストでは、古文単語「
ひきしのぶ/引き忍ぶ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「ひきしのぶ/引き忍ぶ」には
①バ行四段活用
②バ行上二段活用
の用法があるが、意味はどちらも同じである。
①バ行四段段活用
未然形 | ひきしのば |
連用形 | ひきしのび |
終止形 | ひきしのぶ |
連体形 | ひきしのぶ |
已然形 | ひきしのべ |
命令形 | ひきしのべ |
■意味:他動詞
人目を避ける、人目を忍ぶ、隠れる。
[出典]:
車争ひ 源氏物語
「いでや、おのがどち
ひき忍びて見はべらむこそ、映えなかるべけれ。」
[訳]:いやはや、自分たちどうし(だけ)で
人目を避けて見物しますようなことは、見栄えがしないに違いないでしょう。
②バ行上二段活用
意味はバ行上二段活用のときと同じであるが、バ行四段活用の活用は以下の通り。
未然形 | ひきしのび |
連用形 | ひきしのび |
終止形 | ひきしのぶ |
連体形 | ひきしのぶる |
已然形 | ひきしのぶれ |
命令形 | ひきしのびよ |