「ふるまふ/振る舞ふ」の意味・活用・使用例【ハ行四段活用】
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「
ふるまふ/振る舞ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行四段活用
| 未然形 | ふるまは |
| 連用形 | ふるまひ |
| 終止形 | ふるまふ |
| 連体形 | ふるまふ |
| 已然形 | ふるまへ |
| 命令形 | ふるまへ |
■意味1:自動詞
行動する、動作をする。
[出典]:宇治拾遺物語
「長くほめられ、長くそしられず。しかれば、我が好みにしたがひ振る舞ふべきなり。」
[訳]:長い間ほめられていたり、長い間けなされることはない。だから、自分の好きなように行動するべきである。
■意味2:自動詞
わざとらしく趣向をこらす、わざと目立つ行動をする。
[出典]:徒然草
「おほかた、振る舞ひて興あるよりも、興なくて安らかなるが勝りたることなり。」
[訳]:一般的に、わざとらしく趣向をこらして面白みがあるよりも、面白みがなくても落ち着きのあるほうが、すぐれているものだ。
■意味3:他動詞
もてなす、ごちそうする。
[出典]:雨月物語
「魚が橋の蕎麦振る舞ひまをさんに。」
[訳]:魚が橋の蕎麦をごちそうして差し上げようと思う。