めぐらす/廻らす/回らす/巡らす
サ行四段活用
未然形 | めぐらさ |
連用形 | めぐらし |
終止形 | めぐらす |
連体形 | めぐらす |
已然形 | めぐらせ |
命令形 | めぐらせ |
■意味1:他動詞
くるくる回す、回転させる。
[出典]:今昔物語
「水飯を引き寄せて、二度ばかり箸をめぐらしたまふと見るほどに...」
[訳]:水を入れたご飯を引き寄せて、二度ほど箸をくるくる回しなさると見ると...
■意味2:他動詞
周りを囲む、囲むように置く。
[出典]: 古事記
「かれ、その軍をめぐらして...」
[訳]: そこで(天皇は)、その軍隊を囲むように置いて...
■意味3:他動詞
順に知らせる、触れ回す。
[出典]:
祭主三位輔親の侍 十訓抄
「『かかることこそ侍れ』と告げ
めぐらして...」
[訳]: 「このようなことがあるんですよ」告げて
触れ回って...
■意味4:他動詞
思いめぐらす、企てる、工夫する。
[出典]:
成方の笛 十訓抄
「王、うち取りて返さむともせざりければ、謀を
めぐらして...」
[訳]: 昭王は、(玉を手に)持って返そうともしなかったので、(藺相如は)策略を
思いめぐらして...