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古文単語「をり/居り」の意味・解説【ラ行変格活用】

著者名: 走るメロス
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をり/居り

このテキストでは、ラ行変格活用の動詞「をり/居り」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「をり」には

②居り
などの用法があるが、ここでは「②居り」を扱う。
ラ行変格活用

未然形をら
連用形をり
終止形をり
連体形をる
已然形をれ
命令形をれ


意味1:自動詞

いる、ある、存在する

[出典]:無徳なるもの 枕草子
「無徳なるもの。潮干の潟にをる大船。」

[訳]:体裁が悪いもの。干上がった浅瀬にある大きな船。


意味2:自動詞

座っている、腰を下ろしている

[出典]:古今和歌集
「恋しきが方も方こそありと聞け立てれをれどもなき心地かな」

[訳]:恋しい気持ちについてもうまく対処する方法があると聞くが、立っていても座っていてもどうしようもない気持ちであることよ




意味3:補助動詞

〜している、〜したままである

※この用法の場合、動詞の連用形について、動作や状態の継続を表す。
[出典]ゆく蛍 伊勢物語
「...死にければ、つれづれと籠りをりけり。」

[訳]:...(女が)死んでしまったので、(男は)しみじみともの寂しく(女性の家で喪に服して)引きこもっていました。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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