【指宿】の読み方と由来
日本各地には、漢字の読み方が一般的なものではない
難読地名がたくさんあります。地名の読み方と由来を知ることでその土地の意外な歴史を知ることができるかもしれません。
今回は、鹿児島県の「
指宿」についてみていきます。
「指宿」の読み方
「指宿」は「いぶすき」と読みます。
指宿の由来
「指宿」の由来は指宿市指定文化財として光明禅寺に保管されている「方柱板碑」にみることができます。
指宿市十町南迫田の光明禅寺に「薩州湯豊宿郡……」と刻まれた板碑があります。天文(てんぶん)12年(1543年)に建立された当時は「指宿」を「湯豊宿」と書き表わしていたことがわかります。
引用元:
いぶすきふるさとマップ
また、平安時代に書かれた和名抄には「以夫須岐(いふすき)」と表記してあります。これらのことから、「湯豊宿(ゆほすき)」と「以夫須岐(いふすき)」が混じり合って「指宿(いぶすき)」に変化したと思われます。