やすい/安眠/安寝
このテキストでは、古文単語「
やすい/安眠/安寝」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味
心を安らかにして眠ること、落ち着いて眠ること、安眠。
[出典]:
万葉集
「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆ
いづくより来りしものそ目交にもとなかかりて
安眠しなさぬ」
[訳]:瓜を食べれば(残してきた)子どものことが自然に思われる。粟を食べれば、いっそうしのばれる。
いったい子どもたちはどこから来たものなのだろうか(どのような縁で、私の子どもとしてやってきたのだろうか)。目の前にやたらと(子どもたちの姿が)ちらついて、
安眠させてくれないことよ。