「うきよ/浮き世/憂き世」の意味・活用・使用例【名詞】
このテキストでは、名詞「
うきよ/浮き世/憂き世」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
つらい世の中、苦しみの多い世の中。
[出典]:
渚の院 伊勢物語
「散ればこそいとど桜はめでたけれ
憂き世になにか久しかるべき」
[訳]:散るからこそ、桜はいっそうすばらしいのです。この
つらい世の中で一体何がいつまでも変わらずにいることができるでしょうか、いやできません。
■意味2
現世、俗世間。
[出典]:
忠度の都落ち 平家物語
「
浮き世に思ひおくこと候はず。」
[訳]:
現世に思い残すことはございません。