かぎる/限る
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
かぎる/限る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | かぎら |
連用形 | かぎり |
終止形 | かぎる |
連体形 | かぎる |
已然形 | かぎれ |
命令形 | かぎれ |
■意味1:他動詞
(範囲などを)
限定する、区切る。
[出典]:徒然草
「この歌に限りてかく言ひたてられたるも、知り難し。」
[訳]:この(紀貫之の)歌に限定してこのように取り立てられているのも、理解できない。
■意味2:自動詞
(範囲が)
限定されている、定まっている。
[出典]:御輿振 平家物語
「およそ武芸にも限らず、歌道にもすぐれたり。」
[訳]:(優れていることが)だいたい武芸に限定されているわけではなく、歌道にも優れている。