なやましげなり/悩ましげなり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「
なやましげなり/悩ましげなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | なやましげなら | ◯ |
連用形 | なやましげなり | なやましげに |
終止形 | なやましげなり | ◯ |
連体形 | なやましげなる | ◯ |
已然形 | なやましげなれ | ◯ |
命令形 | なやましげなれ | ◯ |
■意味
気分が悪そうだ、だるそうだ、苦しそうだ。
[出典]:
若紫・北山の垣間見 源氏物語
「中の柱に寄り居て、脇息の上に経を置きて、いと
なやましげに読みゐたる尼君...」
[訳]:中の柱に寄りかかって座り、肘掛けの上に経をおいて、たいそう
だるそうに読経している尼君は...