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古文単語「うちかづく/打ち被く」の意味・解説【カ行四段活用/カ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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うちかづく/打ち被く

このテキストでは、古文単語「うちかづく/打ち被く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「うちかづく/打ち被く」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。

①カ行四段活用

未然形うちかづか
連用形うちかづき
終止形うちかづく
連体形うちかづく
已然形うちかづけ
命令形うちかづけ


意味:他動詞

頭にのせる、かぶる

[出典]にくきもの 枕草子
「伊予簾など掛けたるに、うちかづきて、さらさらと鳴らしたるも、いとにくし。」

[訳]:伊予の国産の簾(すだれ)などが掛けてあるのを、(くぐるときにそれを)頭にのせて、さらさらと音をたてさせるのも、たいそうしゃくに障る。




②カ行下二段活用

未然形うちかづけ
連用形うちかづけ
終止形うちかづく
連体形うちかづくる
已然形うちかづくれ
命令形うちかづけよ


意味:他動詞

(褒美として衣服を)
肩にのせ与える、肩にかける

[出典]:竹河 枕草子
「侍従は、あるじの君にうちかづけて往ぬ。」

[訳]:侍従は、(着物をこの家の)主人の君の肩にかけて帰っていく。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
全訳読解古語辞典 第四版 三省堂

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