せうと/兄人
このテキストでは、古文単語「
せうと/兄人」の意味、解説とその使用例を記している。
名詞
■意味1
(女性からみて)
母親の同じ兄弟。
[出典]:
通ひ路の関守 伊勢物語
「二条の后に忍びて参りけるを、世の聞こえありければ、
せうとたちの守らせ給ひけるとぞ。」
[訳]:(この話は、男が)二条の后のところにお忍びで参上したのを、世間の噂があったので、(二条の后の)
兄達が、(その道を家来に)見張らせなさったということです。
■意味2
男性の兄弟。
[出典]:
公世の二位のせうとに 徒然草
「公世の二位の
せうとに、良覚僧正と聞こえしは、きはめて腹あしき人なりけり。」
[訳]:公世の二位の
兄で、良覚僧正と申し上げた方は、とても怒りっぽい人であったということだ。
■意味3
親しい関係の男性。