しばしば/屢/屢屢
このテキストでは、古文単語「
しばしば/屢/屢屢」の意味、解説とその使用例を記している。
副詞
■意味
たびたび、何度も。
[出典]:
さらぬ別れ 伊勢物語
「昔、男ありけり。身はいやしながら、母なむ宮なりける。その母長岡といふ所に住み給ひけり。子は京に宮仕へしければ、まうづとしけれど、
しばしばえまうでず。」
[訳]:昔、ある男がいました。身分は低いものの、(男の)母は皇女でした。その母親は長岡という所に住んでいらっしゃいました。子どもは京都で宮仕えをしていたので、(母親に会いに長岡に)参上しようとはしたのですが、
たびたびはとても参上することができずにいます。