いづかた/何方
このテキストでは、古文単語「
いづかた/何方」の意味、解説とその使用例を記している。
代名詞
■意味1
どこ、どちら、どの方向。
[出典]:
ゆく河の流れ 方丈記
「知らず、生まれ死ぬる人、
いづかたより来たりて、いづかたへか去る。」
[訳]:(私には)わからない、生まれ死んでゆく人は、
どこからやってきて、どこに去っていくかを。
■意味2
どれ。
[出典]:
ある者、子を法師になして 徒然草
「
いづ方をも捨てじと心にとり持ちては、一事も成るべからず。 」
[訳]:
どれも捨てまいと心に執着するなら、一つの事もなし得ることができるはずもありません。