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古文単語「かしこまる/畏まる」の意味・解説【ラ行四段活用】

著者名: 走るメロス
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かしこまる/畏まる

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「かしこまる/畏まる」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。

ラ行四段活用

未然形かしこまら
連用形かしこまり
終止形かしこまる
連体形かしこまる
已然形かしこまれ
命令形かしこまれ


意味1:自動詞

おそれ敬う

[出典]:枕草子 清少納言
「また、やむごとなき人の、よろづの人にかしこまられ、かしづかれ給ふ...」

[訳]:また、身分の高い人が、さまざまな人におそれ敬われ、大切に守られていらっしゃるのを...


意味2:自動詞

恐縮する、ありがたくもったいないと思う

[出典]:枕草子 清少納言
「さるまじき人のもとに、あまりかしこまりたるも、げにわろきことなり。」

[訳]:そうする必要のない人のところに、あまりにも恐縮しているのも、本当に感心しないことです。




意味3:自動詞

謝罪する、わびる

[出典]:源氏物語 紫式部
「心惑はし給ひし世の報いなどを、仏にかしこまり聞こゆるこそ苦しけれ。」

[訳]:心をお惑わしになったときの報いなどを、仏におわび申し上げるのはつらいことです。


意味4:自動詞

礼をのべる

[出典]:源氏物語 紫式部
「かくおはしましたる喜びを、またなきことにかしこまる。」

[訳]:このようにいらっしゃったお礼を、またとないこととして申し上げます




意味5:自動詞

きちんと座る、正座する、緊張してかたくなる

[出典]:枕草子 清少納言
「劣りたる人の、ゐずまひも、かしこまりたる気色にて...」

[訳]:身分の低い人が、座り方も、緊張してかたくなっている様子で...


意味6:自動詞

謹んで命令を受ける、承知する

[出典]:熊野
「熊野来たりてあらば、こなたへ申しさうらへ。」「かしこまって候。」

[訳]:「熊野が来たならば、こちらへ申し出なさい。「承知しました。」

※「かしこまっ」は連用形「かしこまり」の促音便

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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