さうぞきたつ/装束き立つ
このテキストでは、古文単語「
さうぞきたつ/装束き立つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※「さうぞきたつ」には、
①タ行四段活用
②タ行下二段活用
の用法がある。
①タ行四段活用
未然形 | さうぞきたた |
連用形 | さうぞきたち |
終止形 | さうぞきたつ |
連体形 | さうぞきたつ |
已然形 | さうぞきたて |
命令形 | さうぞきたて |
■意味:自動詞
美しく着飾る、きれいに装う。
[出典]:関白殿、二月廿一日に 枕草子
「さて、まことに寅の時かと装束きたちてあるに...」
[訳]:さて、(出発は)本当に寅の刻かときれいに装って(待って)いたのに...
②タ行下二段活用
未然形 | さうぞきたて |
連用形 | さうぞきたて |
終止形 | さうぞきたつ |
連体形 | さうぞきたつる |
已然形 | さうぞきたつれ |
命令形 | さうぞきたてよ |
■意味:他動詞
美しく着飾らせる、きれいに装わせる。
[出典]:
うつくしきもの 枕草子
「大きにはあらぬ殿上童の、
装束きたてられてありくもうつくし。」
[訳]:大きくはない殿上童が、
美しく着飾らせられて歩くのもかわいらしい。