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古文単語「なんぞ/何ぞ」の意味・解説【副詞・連語】

著者名: 走るメロス
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なんぞ/何ぞ

このテキストでは、古文単語「なんぞ/何ぞ」の意味、解説とその使用例を記している。

※「なんぞ」は
①副詞
②連語
としての用法がある。

①副詞

意味1

(疑問の意味で)
どうして〜か

[出典]ある人、弓射ることを習ふに 徒然草
なんぞ、ただ今の一念において、ただちにすることのはなはだ難き。」

[訳]どうして、現在の一瞬に、すぐに実行することはとても難しいのでしょう


意味2

(反語の意味で)
どうして〜か、いや、〜ではない

[出典]:範久阿闍梨、西方を後にせざる事 宇治拾遺物語
「心を西方にかけんに、なんぞ志を遂げざらん。」

[訳]:心を西方浄土に掛けていれば、どうして志を遂げないことがあろうか、いや遂げないことははい




②連語

成り立ち

※代名詞「なに」と係助詞「ぞ」が一語になった「なにぞ」が変化したもの。
意味

(わからないことを問いかけて)
何だ、何であるか

[出典]芥川 伊勢物語
「かれは何ぞ。」

[訳]:あれは何ですか

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