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古文単語「こふ/恋ふ」の意味・解説【ハ行上二段活用】

著者名: 走るメロス
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「こふ/恋ふ」の意味・活用・使用例【ハ行上二段活用】

このテキストでは、ハ行上二段活用の動詞「こふ/恋ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

「こふ」には
乞ふ/請ふ(ハ行四段活用)
②恋ふ(ハ行上二段活用)
などの用法があるが、ここでは「②恋ふ」を扱う。
ハ行上二段活用

未然形こひ
連用形こひ
終止形こふ
連体形こふる
已然形こふれ
命令形こひよ


意味1:自動詞

(異性を)
慕う

[作者]筒井筒 伊勢物語
「君来むと言ひし夜ごとに過ぎぬれば頼まぬものの恋ひつつぞ経る 」

[訳]:あなたが来ようと言った夜ごとに、(むなしく時間が)過ぎてしまったので、(もう)あてにはしていませんが、(やはりあなたを)慕いながら過ごしています。


意味2:自動詞

(物や場所・過去を)
なつかしく思う

[作者]月やあらぬ 伊勢物語
「またの年の正月に、梅の花盛りに、去年を恋ひて...」

[訳]:次の年の正月に、梅の花が満開になる頃ですが、(男性は)去年のことをなつかしく思って...

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
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