「こひし/恋し」の意味・活用・使用例【形容詞シク活用】
このテキストでは、シク活用の形容詞「
こひし/恋し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容詞・シク活用
未然形 | こひしく | こひしから |
連用形 | こひしく | こひしかり |
終止形 | こひし | ◯ |
連体形 | こひしき | こひしかる |
已然形 | こひしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | こひしかれ |
■意味
恋しい、心引かれる、懐かしい。
[出典]:
帰京 土佐日記
「思ひ出でぬことなく、思ひ
恋しきがうちに、この家にて生まれし女子の、もろともに帰らねば...」
[訳]:思い出さないことはなく、(昔を)思って
恋しいことの中でも、この家で生まれた女の子が(土佐で死んでしまったために、京都に)一緒に帰っていないのが...
備考
※「こふし/こほし」と用いる場合もある。その場合の活用は以下の通り。
未然形 | こふしく | こふしから |
連用形 | こふしく | こふしかり |
終止形 | こふし | ◯ |
連体形 | こふしき | こふしかる |
已然形 | こふしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | こふしかれ |
未然形 | こほしく | こほしから |
連用形 | こほしく | こほしかり |
終止形 | こほし | ◯ |
連体形 | こほしき | こほしかる |
已然形 | こほしけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | こほしかれ |