「おどろく/驚く」の意味・活用・使用例【カ行四段活用】
このテキストでは、カ行四段活用の動詞「
おどろく/驚く」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
カ行四段活用
未然形 | おどろか |
連用形 | おどろき |
終止形 | おどろく |
連体形 | おどろく |
已然形 | おどろけ |
命令形 | おどろけ |
■意味1:自動詞
目が覚める。
[出典]:
夕顔 源氏物語
「物に襲はるる心地して、
驚き給へれば、灯も消えにけり。」
[訳]:(光源氏は)物の怪に襲われたような感じがして、
はっと目をお覚ましになると、明かりも消えてしまっていました。
■意味2:自動詞
はっと気づく。
[出典]:
古今和歌集 藤原敏行
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ
おどろかれぬる」
[訳]:秋が来たことは、はっきりと目にはみえないけれど、風の音で(秋の到来に)
はっと気づきました。
■意味3:自動詞
はっとする、びっくりする。
[作者]:
与謝蕪村
「斧入れて香に
おどろくや冬木立」
[訳]:冬枯れした木に斧を打ち込んだところ、中から木の香がしてきた。冬木立は見た目こそ枯れてみえるけれど、その内側から感じる生命力に
はっとしたことだよ。