なきののしる/泣き罵る/鳴き罵る
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「
なきののしる/泣き罵る/鳴き罵る」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
ラ行四段活用
未然形 | なきののしら |
連用形 | なきののしり |
終止形 | なきののしる |
連体形 | なきののしる |
已然形 | なきののしれ |
命令形 | なきののしれ |
泣き罵る
■意味:自動詞
大声で泣く、泣きわめく。
[出典]:
竹取物語
「『我こそ死なめ。』とて、
泣きののしること、いと堪へがたげなり。」
[訳]:『私が死のう。』と
泣き喚いている様子は、とても堪えられない様子である。
鳴き罵る
■意味:自動詞
(鳥や獣などが)
鳴き騒ぐ。
[出典]:
枕草子 清少納言
「犬みつけて追ひければ、廊の間木に逃げいりて、
恐ろしう鳴き
ののしるに...」
[訳]:犬が(隠していた鶏を)見つけて追いかけたので、(鶏が)廊下の長押の上の棚に逃げ込んで、恐ろしく
鳴き騒ぐので...