よばふ/呼ばふ/婚ふ
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「
よばふ/呼ばふ/婚ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
ハ行四段活用
未然形 | よばは |
連用形 | よばひ |
終止形 | よばふ |
連体形 | よばふ |
已然形 | よばへ |
命令形 | よばへ |
■意味1:他動詞
呼び続ける。
[出典]:宇治拾遺物語
「うしろより呼ばひて馬を馳て来る物あり。」
[訳]:後ろから、呼び続けて馬を走らせてくる者がいます。
■意味2:他動詞
言い寄る、求婚する。
[出典]:
伊勢物語
「昔、男ありけり。女の、え得まじかりけるを、年を経て
よばひわたりけるを...」
[訳]:昔、男がいました。(高貴な)女性で、自分のものにすることができそうになかったのを、長年
求婚し続けてきたのですが...