「しぞく/退く」の意味・活用・使用例【カ行四段活用】
このテキストでは、古文単語「
しぞく/退く」の意味、解説とその使用例を記している。
カ行四段活用
未然形 | しぞか |
連用形 | しぞき |
終止形 | しぞく |
連体形 | しぞく |
已然形 | しぞけ |
命令形 | しぞけ |
■意味:自動詞
しりぞく、後ろにさがる、後退する。
[出典]:
うきたる世 紫式部日記
「いろいろ移ろひたるも、黄なるが見どころあるも、さまざまに植ゑたてたるも、朝霧の絶え間に見わたしたるは、げに老いも
退きぬべき心地するに、なぞや...」
[訳]:色とりどりに変わっていく菊も、黄色で見どころのある菊も、いろいろと植え込んである菊も、朝霧の絶え間に遠く広くみた光景は、なるほど(菊が長寿の花という昔からのいわれの通り)老いも後退してしまいそうな気がするのは、どうしてだろう...
備考
「しりぞく/退く」、「そく/退く」、「
のく/退く」などとは意味が異なるので注意。