おほせらる/仰せらる
このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「
おほせらる/仰せらる」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
ラ行下二段活用
未然形 | おほせられ |
連用形 | おほせられ |
終止形 | おほせらる |
連体形 | おほせらるる |
已然形 | おほせらるれ |
命令形 | おほせられよ |
■意味1:他動詞
(言うの尊敬語で)
おっしゃる、仰せになる。
※言うの尊敬語では、「のたまはす」とともに最も敬意が高い言葉である。
[出典]:
枕草子 清少納言
「「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ。」と
仰せらるれば...」
[訳]:「清少納言よ、香炉峰の雪はどうなっているだろうか」と
おっしゃるので...
※サ行下二段活用「おほす」の未然形「おほせ」に、尊敬の助動詞「らる」がついてひとつの言葉となったもの。