漁夫之利(漁夫の利)
このテキストでは、中国の逸話をまとめた書物『戦国策』より、『漁夫之利』でテストに出題されそうな問題をピックアップしています。
原文(白文)
趙且伐燕。
蘇代爲燕謂惠王曰、
「今者臣來過易水。
蚌正出曝。
而鷸啄其肉。
蚌合箝其喙。
鷸曰、
『今日不雨、明日不雨、即有死蚌。』
蚌亦謂鷸曰、
『今日不出、明日不出、即有死鷸。』
両者不肯相舎。
漁者得而并擒之。
今趙且伐燕。
燕趙久相支、以敝大衆、臣恐強秦之爲漁父也。
故願王之熟計之也。」
惠王曰、
「善。」
乃止。
問題
■Q1:「且」は再読文字の1つであるが、同じ読み方をする再読文字は何か。
■Q2:「今者臣來過易水」の「臣」とはどのような意味か。またこの文では誰を指しているか
■Q3:「明日不雨、即有死蚌」を現代語訳せよ。
■Q4:「両者」とは何と何を指すか。
■Q5:「得」とは何を得たのか
■Q6:文章中の「并擒之」と「熟計之」に含まれる「之」は、それぞれどのようなことを指すか。
■Q7:「相支、以敝大衆」を現代語訳せよ。
■Q8:「乃止」について、「止」は何をやめたのか。
■Q9:「乃止」について。文章中には、乃の他に「即」もすなわちと読む。「乃」と「即」の意味をそれぞれ説明せよ
■Q10:この文ににおける、蚌と鷸・漁夫はそれぞれ文章の後半にあるどの国を例えたものか。
■次ページ:解答と口語訳
【参勤交代は各藩の財政を削るためではなかった!?】