はじめに
「フィッシング詐欺」というものがありますね。
様々な手口を使って、金融機関の暗証番号や個人情報を聞き出そうとする非社会的な行為のことです。
ここで取り上げたいのは、
この「フィッシング」とはどういう意味なのかということです。
おそらく
人を釣り上げるからという理由で「fishing」と思われている方もいらっしゃいますが、英語では「
phishing」と綴ります。
正確に述べると、もともと「fishing」であったのが、スラングとして変化していき「phishing」と綴られるようになりました。
変化して言った諸説ありますが、『「sophisticated」との合成から』というのが有力と言われています。
ちなみにこの「sophisticated」ですが、多く使われているのが「
洗練された」という和訳です。
・オレオレ詐欺にしてもフィッシング詐欺にしてもこの手の手口がそんなに洗練されているとは思えません。
・洗練された詐欺と言えば、映画「カリオストロの城」の名言、「いいや、あいつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」というような物を指すのではないですか?
そう思ったあなたは賢い!!
そうなのです、「sophisticated」には
「洗練された」以外に 「(形)こじつけの」という意味があるのです。
もっともらしい虚偽の論理で釣り上げる、まさに「フィッシング詐欺」。
まとめ
言葉というものはときに全く正反対の意味をもつ場合があります。
正確に意味を覚えて使わなければ、せっかくのコミュニケーションも台無しになってしまいます。
辞書の一番最初の意味だけを覚えるのではなく、その言語がどのような形で使われているのかを把握することで、英語への理解はよりいっそう深まると思います。