指数の大小比較
ここでは、指数の大小比較の中でも、底をそろえることができない場合の問題についてみていきます。指数の大小比較を学習するのが初めての人は、
わかりやすい指数・累乗根の大小の比較[底をそろえることができる場合]を先に読んでください。
問題1
"√2"と"√3"の大小を、不等号を用いて表しなさい。
底が2と3なので、これをそろえることはできません。このような場合は、
両辺を○○乗してルート記号をはずしてから大小比較を行います。
両辺を2乗すると。
(√2)²=2
(√3)²=3
2<3なので、√2と√3の大小関係も"√2<√3"となります。
これを応用した問題をみてみましょう。
"³√2"と"⁴√5"の大小を不等号を用いて表しなさい。
今度は簡単に2乗することはできなさそうですね。
こんなときはどうしたら良いでしょうか。
"³√2"と"⁴√5"
赤文字で示した部分の最小公倍数の数を使う
3と4の最小公倍数は12なので、2つの数字を12乗してみます。
"2⁴"と"5³"の大きさを比較すると、"2⁴<5³"なので、もとの数の大小は、
³√2<⁴√5
であることがわかります。