新規登録 ログイン

14_80 三角関数 / 三角関数

y=tanθのグラフの書き方[三角関数のグラフ]

著者名: ふぇるまー
Text_level_1
マイリストに追加
y=tanθのグラフの書き方

ここでは、"y=tanθ"のグラフの書き方についてみていきます。
形を丸暗記するのではなく、なぜこういうグラフになるのかをしっかりと理解するようにしましょう。

y=tanθのグラフを書く前に必要な知識

y=tanθのグラフを書くためには、三角関数の値を理解している必要があります。例えば、

ALT

                            
これがわからないという人は、三角関数の基本[弧度法で表されたθを用いてsinθ,cosθ,tanθの値を求める問題]をチェックして理解してから次に進んでください。

座標

y=tanθのグラフは、次のような座標に書きます。
ALT


y=sinθのグラフとy=cosθのグラフにあった、y=1、y=−1の線が描かれていないところが2つのグラフと異なるところです。

縦軸をy軸、横軸をθ軸とします。θは度数法弧度法どちらでもOKですが、弧度法で表されることが多いので、弧度法もきちんと理解しておきましょう。

座標に点をとる

グラフとは、座標上にとった点の集まりなので、1つ1つ点を記入していきます。

その1

θ=0のとき
y=tan0=0なので、
(0,0)に点をとります。

ALT


その2

ALT

のとき、
ALT

なので、
ALT

に点をとります。

ALT


その3

ALT

のとき、
ALT

なので、
ALT

に点をとります。

ALT


その4

ALT

のとき、
ALT

なので、
ALT

に点をとります。

ALT


その5

ALT

このときがちょっと問題です。tan(π/2)の値は「なし」でしたね。このとき、「θ=π/2のところに点はありませんよ」というのを図に書かなければなりません。

ではどうするかというと、tanθの値がなしとなるところに、θ軸に垂直に交わる直線をひきます。この直線のことを漸近線(ぜんきんせん)といいます。

ALT

グラフは漸近線に限りなく近づきますが、交わることはありません。

これを繰り返すと、次のような点の集合になります。

ALT


そしてこの点を結ぶと、次のようなグラフができあがります。

ALT


この曲線が、"y=tanθ"のグラフです。
少し時間はかかりますが、「"y=tanθ"のグラフってどうだったっけ?」となったときは、1つ1つ点を記入してその点を曲線で結べばOKですね。

周期

グラフをみていると、ある一定の間隔で同じ形のグラフが描かれていることに気がつきます。"y=tanθ"のグラフは、θが0〜π(弧度法)または0°〜180°(度数法)を1セットとして同じグラフを書くことになります。「何度ごとに同じグラフが登場するのか」というのを周期といいます。

Tunagari_title
・y=tanθのグラフの書き方[三角関数のグラフ]

Related_title
もっと見る 

Keyword_title

Reference_title
2013 数学Ⅱ 東京書籍
2013 数学Ⅱ 数研出版

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 184,452 pt 
 役に立った数 533 pt 
 う〜ん数 131 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!