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平家物語『木曽の最期』の品詞分解(その8:木曾殿は、ただ一騎粟津の松原へ駆けたまふ~)

著者名: 走るメロス
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と名乗りければ、今井四郎、軍しけるがこれを聞き、「今は誰を庇はんとてか軍をもすべき。これを見給へ東国の殿原。日本一の剛の者の自害する手本。」とて、太刀の先を口に含み、馬より逆さまに飛び落ち、貫かつてぞ失せにける。


格助詞
名のりラ行四段活用・連用形
けれ過去の助動詞・已然形
ば、接続助詞
今井四郎、
いくさ
サ行変格活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
が、接続助詞
これ
格助詞
聞き、カ行四段活用・連用形
「今
係助詞
格助詞
かばはハ行四段活用・未然形
意志の助動詞・終止形
とて格助詞
か、係助詞
いくさ
格助詞
係助詞
サ行変格活用・終止形
べき。意志の助動詞・連体形
これ
格助詞
マ行上一段活用・連用形
たまへ、補助動詞・ハ行四段活用・命令形・尊敬語
東国
格助詞
殿ばら。
日本一
格助詞
格助詞
格助詞
自害するサ行変格活用・連体形
手本。」
とて、格助詞
太刀
格助詞
格助詞
格助詞
含み、マ行四段活用・連用形
より格助詞
さかさまに形容動詞・ナリ活用・連用形
飛び落ち、タ行上二段活用・連用形
貫かカ行四段活用「つらぬく」の未然形
受身の助動詞「る」の連用形「り」の促音便
接続助詞
係助詞
失せサ行下二段活用「うす」の連用形
完了の助動詞・連用形
ける。過去の助動詞・連体形



さてこそ粟津の軍はなかりけれ。

さてこそ連語、または副詞「さて」+係助詞「こそ」
粟津
格助詞
いくさ
係助詞
なかり形容詞・ク活用・連用形
けれ。過去の助動詞「けり」の已然形


※現代語訳:「今井四郎只一騎、五十騎ばかりが中へ駆け入り~」の現代語訳


関連テキスト

・平家物語『祇園精舎・冒頭

・平家物語『宇治川の先陣

・平家物語『能登殿最期・壇ノ浦の合戦

・平家物語『忠度の都落ち


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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『教科書 国語総合』 桐原書店
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 新編国語総合』 教育出版
『教科書 高等学校 国語総合 古典編』 三省堂
『教科書 精選国語総合』 三省堂

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