テスト対策にも!『晏子之御(晏子の御)』原文・現代語訳と解説
ここでは、
史記の一節、「
晏子之御」の一部分を抜粋して、原文(白文)、書き下し文、現代語訳(口語訳)、そして文法の解説を記しています。最後にテスト対策問題も載せているので参考にしてみてください。
史記とは
史記は前漢の第7代皇帝であった
武帝(在位期間:前141年3月9日 - 前87年3月29日)の時代に、
司馬遷(しば せん)によって編纂された歴史書です。
白文(原文)
晏子為斉相。出、其
御之妻、従門間
而闚其夫。
其夫為相御、擁
大蓋、
策駟馬、意気揚揚、甚自
得也。
既而帰。其妻請去。夫問其故。妻曰、
「晏子長不満六尺、身相斉国、名顕諸侯。今者、妾観其出、志念深矣。常有以自下者。今、子長八尺、乃為人僕御。然子之意自以為足。妾是以求去也。」
其後夫自抑損。
晏子怪而問之。御以実対。晏子薦以為
大夫。
書き下し文
晏子斉の相と為る。出づるに、其の御の妻、門間よりして其の夫を闚(うかが)ふ。其の夫相の御と為り、大蓋を擁し、駟馬に策ち、意気揚揚として甚だ自得するなり。
既にして帰るや、其の妻去らんことを請ふ。夫 其の故を問ふ。妻曰はく
「晏子は長(たけ)六尺に満たざるに、身斉国に相たりて、名諸侯に顕(あらは)る。今者(いま)、妾(せふ)其の出づるを観るに、志念深し。常に以つて自らを下(くだ)る者有り。今子は長八尺なるに、乃ち人の僕御(ぼくぎょ)と為る。然れども子の意、自ら以つて足れりと為す。妾是を以つて去らんことを求むるなり」と。
其の後夫自ら抑損す。
晏子怪(あや)しみて之を問ふ。御 実を以つて対(こた)ふ。晏子薦めて以て大夫と為す。
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