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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

徒然草『公世の二位のせうとに』 わかりやすい現代語訳と解説

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、徒然草の第四十五段「公世の二位のせうとに」の原文、現代語訳・口語訳とその解説を記しています。



※徒然草は兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。
原文

(※1)公世(きんよ)の二位のせうとに、良覚僧正と聞こえしは、きはめて腹あしき人なりけり。の傍らに、大きなる榎の木のありければ、人、「榎の木の僧正」とぞ言ひける。



この名、しかるべからずとて、かの木を切られにけり。その根のありければ、「(※2)きりくひの僧正」と言ひけり。いよいよ腹立ちて、きりくひを掘り捨てたりければ、その跡、大きなる堀にてありければ、「堀池の僧正」とぞ言ひける。

現代語訳

公世の二位の兄で、良覚僧正と申し上げた方は、とても怒りっぽい人であったということだ。宿坊の側に、大きな榎の木があったのだが、人々は、(良覚僧正のことを)「榎の木の僧正」と呼んだ。



(僧正は)この名前を、(自分に)ふさわしくないと、その木をお切りになってしまった。(今度は)その根が残っていたので、(人々は僧正のことを)「きりくひの僧正」と呼んだ。(僧正は)ますます怒って、切り株を掘って捨ててしまったところ、その跡が、大きな堀になっていたので、(人々は僧正のことを)「堀池の僧正」と呼んだ。

品詞分解

※品詞分解:『公世の二位のせうとに』の品詞分解(動詞・助動詞の活用など)



単語・解説

(※1)公世鎌倉時代の公卿であった「藤原公世」を指す
(※2)きりくひ切り株

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『教科書 明解 国語総合』 三省堂 
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 新編国語総合』 大修館書店

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