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古文単語「すつ/捨つ/棄つ」の意味・解説【タ行下二段活用】

著者名: 走るメロス
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すつ/捨つ/棄つ

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タ行下二段活用

未然形すて
連用形すて
終止形すつ
連体形すつる
已然形すつれ
命令形すてよ


意味1:他動詞

(不用のものとして)
捨てる、投げ出す、放り出す

[出典]:上にさぶらふ御猫は 枕草子
「打ち殺して捨てはべりぬ。」

[訳]:打ち殺して捨てました。


意味2:他動詞

見捨てる、顧みない

[出典]かぐや姫の昇天 竹取物語
「我をいかにせよとて捨てては昇り給ふぞ。」

[訳]:私をどうしろというつもりで、見捨ててお昇りになるのですか。


意味3:他動詞

俗世間から離れる、出家する、仏門に入る

[出典]:夕霧 源氏物語
捨てたる身には思ひ悩むべきにはあらねど...」

[訳]仏門に入った身(の私)には思い悩まなければならないことではないですが...


意味4:他動詞

(大切な何かを)捨てる覚悟で(何かをする)

※この用法の場合、「命をすつ」や「身をすつ」などの形で用いられることが多い。
[出典]蓬莱の玉の枝 竹取物語
「命を捨てて、かの玉の枝持ちて来たる。」

[訳]:命を捨てる覚悟で、あの玉の枝を持ってきました。


意味5:補助動詞

〜てしまう、〜てのける

※この用法の場合、「動詞の連用形+接続助詞て」の下に付く。
[出典]:鼓判官 平家物語
「その鼓め打ち破ってすてよ。」

[訳]:その太鼓を打ち破ってしまえ

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全訳読解古語辞典 第四版 三省堂
ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse

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